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歯肉出血と免疫ビタミン:LPS

免疫ビタミン:LPSと言う言葉を聞いた。LPSは菌体内毒素と言われるもので、死んでしまうようなショック状態をおこしたり、広範に血管内凝固を起こす物質として知られている。しかし、このLPSを飲むと免疫細胞のマクロファージが活性化され、免疫力が高まると言う。それによって肌がきれいになったり、アトピーがなくなったり、インフルエンザにかかりにくくなると言う。さらには、動脈硬化やアルツハイマーの予防にもなるらしい。消化管から入るLPSは無害だという。
ところがこのLPSが血液中に入るとアルツハイマーや糖尿病を悪化させると言う。どこから血液に入るのだろうか? 考えられるのは歯ぐきの出血している場所からだ。そこの上皮は破れているので、細菌は簡単に入り込んでいく。すると好中球は細菌を食べて殺すが、いずれ自分も溶けてしまう。細菌の残骸はLPSとなって、全身に回る。
歯肉出血を止めれば、細菌は体の組織の中には入らないので、LPSが血液の中に入ることはない。歯周病と全身の関係はこんな物語で説明できそうだ。