製品情報

一生自分の歯で食べられる社会を実現するために、歯周病の予防治療の研究を進めてきました。その結果「つまようじ法」と言う歯みがき方法に到達しました。
この方法は歯垢・歯石を取ると言う従来の治療法とは異なり、歯ぐきを強化することによって効果が出てくることが分かりました。実際「つまようじ法」を実行すると、歯肉出血は止まり、歯の動きが改善され、口臭もなくなり、歯がきれいになり、口の中もさっぱりします。
しかし、「つまようじ法」は、技術の違いによって効果に差が出てきます。
そこで「つまようじ法」をロボット化し、誰にでも平均的に結果を出せる電動歯ブラシ「TAPG®(タップジー)」を開発しました。「TAPG®」は歯周病に限らず、インプラント周囲炎の予防にも効果的だと考えています。是非お試しください。

TAPG®(タップジー)  TG-03

「つまようじ法」をロボット化

電動歯ブラシ「TAPG®」は「つまようじ法」の動きをロボット化したものです。細い毛束が歯面、歯ぐきに対して直角に作用し、従来の電動歯ブラシとは全く異なった運動をします。
ブラシ部分は小さく設計され、口の中のほとんどの部分(歯と歯の間、ブリッジと歯肉の間、インプラントの歯の部分と歯ぐきの接触部、一番奥の歯の後ろ側)に毛先を到達させることができます。

「つまようじ法」とは、歯周病の予防・治療のため、歯間部の歯垢を除去することを目的に考案されたブラッシング方法です(Morita et. al., J. Clin. Periodontol., 25; 829, 1998)が、その後の研究により歯肉細胞を活性化させる働きがあることが分かり(Horiuchi lt. al., J. Clin. Periodontol., 29; 791, 2002)、現在は歯肉を強くして歯周病やインプラント周囲(粘膜)炎の予防・治療に有効であると考えられています。

「つまようじ法」の効果

「つまようじ法」によって歯周病による歯の動揺は改善され(森田他、日歯周誌、29:205,1987 )、口臭も減っていくこと(恒石他、口腔衛生会誌、53: 345、 2003)が岡山大学予防歯科の研究で明らかになりました。
特に歯肉出血は従来の治療法と比べて一週間で有意に改善されます(B. Cakilci et. al., Intern. J. Oral Health, 5: 17, 2009)。
歯肉出血の改善は「つまようじ法」の最も大きな特長と考えています。妊婦における歯肉出血の改善は非常に重要で、胎児に与える影響は禁煙以上であると予想されるからです。

「つまようじ法」について詳しく知る

「つまようじ法」と初診時全顎除染療法との比較

現在最も進んでいると言われている初診時全顎除染療法と比較し、「つまようじ法」は歯肉出血を1週間で有意に改善することができる。

「TAPG®」の開発経緯

「つまようじ法」の歯ぐきをつついたり、歯と歯の間に毛先を挿入するピストン運動の操作は難しく、効果に個人差が出ています。そこで、器用でない人も「つまようじ法」ができるよう、ロボット化をめざして「TAPG®」を開発しました。

「TAPG®」の特長

毛先で歯や歯ぐきをつついて歯垢を取り除いて、マッサージをする

歯周病の予防研究から生まれた「つまようじ法」、その効果を誰もが手軽に、そして同等に実感できる電動歯ブラシ「TAPG®」。
歯間に入りやすい長短一列3毛束の傾斜植毛で、歯と歯との間に毛先が入りやすく、歯間の歯垢を取ると同時に歯ぐきをマッサージして歯周病に負けない強い歯ぐきづくりを行うための歯ブラシです。

歯ブラシのヘッド部分を小さくして歯と歯の間、ブリッジと歯ぐきの間、インプラント体と歯ぐきの間に毛先を届かせられる

「つまようじ法」での歯間磨きと、歯面磨きを効率良く行えるスリムヘッド、奥歯の奥側まで届く細く長めのネック、ヘッドがどの角度に向いたときにも握りやすいハンドル。

「TAPG®」について問い合わせる

「TAPG®」の使い方

  1. 歯ブラシの毛先に小豆大の歯磨き剤を取り、全部の歯に塗ってください。
  2. 毛先を歯と歯肉の境目に当て、スイッチを入れ、奥歯の後ろ側から前歯に移動させます。一本の歯のあたり2~3秒間、フェザータッチで毛先を当ててください。
  3. 歯の裏側も同じように、奥歯から前歯に移動します。

注意事項

  • はじめは歯肉から出血することがありますが、止まらない場合は歯科医院にご相談下さい。
  • ご不明な点は、ご購入先の歯科医院におたずねください。
  • 長時間のご使用は避けてください。