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歯周病と非アルコール性脂肪肝炎

ラットの歯肉溝に菌体内毒素を入れると歯周病が起こる。最初は血液中に活性酸素が出て来るが、4週間ほどすると菌体内毒素が増えてくる。そして非アルコール性脂肪肝炎が起こる。

その後、歯周病になった歯肉をTwin Peckerで叩くと歯周炎症状は減り、血中の菌体内毒素も減少し、非アルコール性脂肪肝炎も治まった。(Acta Odontol. Scand., 2009; 67: 200-205)

歯肉を叩くと歯肉細胞が増えて炎症が抑えられる。それで、菌体内毒素の血中への移行が減少したと考えるしかないのかなあ。また、毒性が強くない菌体内毒素だったら、歯肉の細胞分裂を高めれば歯周病にならないのだろう。

いずれにしても歯周病由来の非アルコール性脂肪肝炎は、歯周病の場所を叩くことによって治った。もちろん歯周病も改善した。