コラム

歯肉出血って大変なことなんだ

アルツハイマーの人の脳

アルツハイマーの人の脳に口腔内スピロヘータ―や歯周病原菌がいるらしい。そして、脳細胞の抵抗力下げて、アルツハイマーになりやすくしていると言う。

大腸がんや食道がんの組織と紡錘菌

大腸がんや食道がんの組織に口腔内紡錘菌がいる人の場合、ガンの進行が早まったり、転移が多くなったりすると言う。

口腔内細菌はどこから血液に入るのだろうか?

細菌やウイルスは普通、上皮のバリアーによって体内に入ることを阻止されている。落屑と言う表面の上皮細胞が離れ落ちる機構が働いているからだ。この落屑が起こりにくい所から細菌やウイルスが血液中に入り込むと考えられる。

歯肉出血は歯周ポケットに潰瘍部がある証拠

出血には内出血と外出血があり、内出血は上皮が健全な場所での出血である。歯肉出血は外出血で、上皮が破れていなければ起こらない。上皮が破れていると口腔内細菌も簡単に血液中に入って行く。

口腔内細菌は歯肉出血の部位から血液中に入って行くと考えられる。

歯周病と全身疾患

歯周病とアルツハイマーや低体重児出産、糖尿病などの全身疾患との関連が言われているが、歯肉出血部位がこれらの関連のキーになっていると思える。

少しくらいの細菌の侵入は人間の自然免疫のおかげで何ら症状なく過ごしていける。しかし、歯肉出血を何十年も放置しておいたら、自然免疫が強くても、細菌を完全にやっつけることが出来ないときがたまにはある。

LPS血症と言われるものも歯肉出血部位で生成されたLPSが血中に入って行くことによって起こるとも考えられる。

歯肉出血を止める

歯周ポケットの潰瘍が治れば、歯肉出血は起こらないし、細菌やウイルスが血液中に移行することもない。LPS血症の原因の一部もなくなる。血液要求性の歯周病原菌も繁殖できなくなる。

歯肉出血を止めよう!!!

全身疾患との関連を断ち切るために。